「タロット」を本格的に知る前、タロット占いは、「霊感」がないと読めないものなんだと思っていました(笑)ベタすぎますかね。
タロットは実に自由なツールで、「電話占い」や「占い師検索・マッチング」を見ると、「霊感タロット」というジャンルを見かけます。
「私は霊感ないから、タロットを自分が読むなんてありえないわ」
とあきらめないでください。
タロットは、「霊感」がなくても、だれでも持っている能力で読む方法があります。
つまり、きちんと学んで、練習すれば読めるようになるんです。
FSAタロットスクールでは、後者の「学んで練習」するスタイルでのリーディングをベースに講座や鑑定を提供しています。
大まかに見て、以下の3つのリーディング方法をご紹介します。
これはカードに割り当てられた占い上の意味を覚えておき、(あるいは意味が書いてある本やノートなどを見ながら)質問者の悩みに対する答えを導き出すスタイルです。
占い師自身がとにかく鑑定事例数を増やし、カードの意味を増やしたり、他の占い師の鑑定例や書籍などを研究し、意味を数多く知っている必要があります。
実際の鑑定の経験上や経験則から導き出した意味は、長い年月や経験を必要とします。ちょっとやそっとでは真似できない意味のストックは、大変価値があるものとなるでしょう。
半面、以下3つのような難しい面もあります。
引いたカードの絵柄を見て、直感でパッとひらめいたこと、感じたことを質問の答えとするスタイルです。
1のスタイルとは逆に、カードに割り当てられた意味を覚える必要はなく、むしろ覚えてしまうことが自由なひらめきを制限してしまうこともあります。
例えば、引いたカードの絵柄をじっと見つめ、カードに描かれているいくつかの図像で、自分の目に留まった部分に注目し、そこから感じとることを挙げていく「ヴォイス・イン・ザ・カード」という方法が、このスタイルの代表的なものになります。
「霊感タロット」もこのスタイルに該当すると言えるでしょう。
引いたカードの絵 や 作者がカードに込めた意図をもとに、答えを「イメージ化」していくスタイルです。
「え?イメージ化って何?」と思われるかもしれませんが、みなさんも普段よくイメージ化をして表現をされています。
「あの人がいるだけで、太陽みたいに周りを明るくしてくれるよね。」
この場合、人のキャラを「太陽」みたい と性格を太陽に例えています。
「太陽」から人は、明るくて、大きな光で照らしてくれる、暖かい、ほっとする など様々な性質をイメージしています。
これを分かりやすく「太陽みたいな人」と言っている訳です。
(※注意※
ウエイト=スミス版タロットの「太陽」のカードではなく、一般的な「太陽」のイメージを例にしています。)
例えば、付き合っている彼との関係に悩む女性に、「皇帝」のカードが出たとします。
タロットを知らなくても「皇帝」と言えば、国のトップ、堂々としている、支配する人、国民を率いるリーダー ・・・ とイメージ化できると思います。
そしてこの問題を「皇帝」の視点で捉えてみるのです。すると
「そう、いつも彼に振り回されていて、ほとほと疲れていたんです。彼がまるで「皇帝」のように振る舞い、私はいつも彼の顔色をうかがっていました。もう、そうやって付き合うの本当は嫌だったんですよね。」
という具合に質問者が捉えるかもしれません。
「いつも自分が振り回されるばかりだったけど、逆に自分が「皇帝」のように、堂々と自分が理想とするお付き合いの形をリードして作っていけばいいんだ。」
という気付きを得るかもしれません。
または
「私が「皇帝」のようにいつも彼の上に立って、コントロールしてしまっていたから、うまくいかなかったのかも」
という答えが導き出されるかもしれません。
「3.カードの絵からイメージ化」 するスタイルが、大きく違う点は、2つあります。
1.答えを質問に寄せていない
「付き合っている彼との関係がうまくいっていない、仲良くなるには?」という質問だったとすると、占い師側は「彼と仲良くなる方法」を何とかして答えなければ、となります。
ストックしていた意味からリーディングするスタイルの場合、もし、ストックしている意味が、「破壊」「終わり」「手放す」など、「仲良くなる方法」にうまくフィットしない意味しかない場合、答えに大変困ります。
しかし、「3.カードの絵からイメージ化」する場合は、
「仲良くなれるかどうかは、分かりませんが、今のあなたにとって、「皇帝」が出ているので、自分が主導権を握って人間関係を作っていく ってことが大事だとカードは言っていますよ」
と伝えることになります。
この質問に答えを寄せるのではなく、カードの視点から捉えなおす方法を「リヴィジョン方式(Revision)」※と呼びます。
アインシュタインも「いかなる問題も、それを作りだした時と同じ意識レベルで解決することはできない。」と言っており、まさに「イメージ化」するリーディングは、悩みの外からの視点で答えを導き出しています。
2.質問者が自ら答えを導きやすい
占い師側は、カードの絵や「〇〇(カードの世界観)」みたい をそのまま描写し、質問者さんがイメージ化しやすいよう、「〇〇」みたいの例え話を投げかけていきます。
そうすることで、質問者自らが、「あ!あのことだ」「なるほど、こういうことを言っているんだ」と気づき、答えを見つけることができます。
占い師側が「こうしなさい」「あーしなさい」と一方的に言うのではなく、自らの内側からたどり着いた答えに、納得感だったり、実は答えは自分が持っていた という感覚を得られることでしょう。
そう、「イメージ化するリーディング」や「リヴィジョン方式(Revision)」によるリーディング、きちんと学びトレーニングすれば、誰でもできるのです。
このスタイル、占い師でなくても、自分でマスターすれば、悩みや人生の岐路や重要な選択の場面で、自分の内面にある答えを導き出せるようになります。
自分でもマスターしてみたい!という方に
イメージ化・リヴィジョン方式のリーディングスタイルを提唱していらっしゃる
伊泉 龍一先生 によるタロット講座(2021年春までの限定公開!)
おうちに居ながらにして、動画で学べちゃいます。
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本記事 参考文献:
伊泉 龍一 著
伊泉 龍一/ジューン 澁澤 著
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